バレーボール選手の引退後のセカンドキャリア
バレーボール選手としての現役生活を終えた今、あなたは新たな舞台でどう活躍すればいいのか?どのような道が自分に合っているのか?そもそも、バレーボール以外で自分には何が出来るのか?当ページでは、元バレーボール選手のセカンドキャリアに役立つ考え方や選択肢を詳しくご紹介します。
アスリートがセカンドキャリアに不安を感じる理由
バレーボールに限らず、多くのアスリートが現役引退後の将来設計に大きな不安を抱えるものです。セカンドキャリアへと向かおうとしている今、次のような不安や思いが心を巡っていないでしょうか?
キャリアを考える準備期間の不足
早ければ10代より前から練習や試合に追われる生活を送ってきたアスリート。目の前にある課題をひたすら追い続ける生活の中、自分の将来や仕事についてじっくり考える時間が取れなかった、という方も少なくないでしょう。気づけば、周囲の友人たちは企業に就職し、着々とキャリアを蓄積。いざ現役生活を終えるにあたり、自分の社会経験の少なさに焦りを感じます。
現役中は、「次の大会」「今シーズンの目標」など目先の課題に集中するため、現役引退後の数年先を見通す時間がなくても無理はありません。引退間際になってようやく進路を考え始める、という方のほうが、むしろ一般的です。
ビジネス経験の欠如という「思い込み」
「オフィスで働いたことがない」「パソコン操作が不安」「名刺交換もしたことがない」等々、セカンドキャリアに向かうアスリートの多くは、自分のビジネス経験のなさを前に自信を失います。
しかしながら、これらのスキルはすべて後から習得できるもの。バレーボール選手として真剣に取り組んできた方なら、比較的容易かつ短期間で習得できます。「ビジネス経験がない自分は社会で通用しない」という感覚は、思い込みでしかありません。
「バレーボール選手」というアイデンティティの喪失感
長年、自分を「選手」として定義してきたからこそ、引退後に「自分は何者か分からない」と感じる方もいます。競技で得た実績や地位がなくなったとき、自分に価値があるのか疑ってしまうことは、むしろ普通かもしれません。
これはアイデンティティの再構築という大きな課題であり、精神的な葛藤をともないます。周囲からの見られ方の変化も、自分のアイデンティティへ影響します。かつては「バレーボールの○○選手」と周囲から尊敬を集めていたのに、今は肩書きのない普通の人間。この状況に戸惑う方も多いでしょう。
このアイデンティティの喪失感は、自ら打開するしかありません。「社会的に信用される新たな肩書を得られるよう、アスリート魂を活かして誰よりも努力する」という視点を持つことが、状況打開の一歩となります。
未経験からスタートすることへのプライドとの葛藤
年下の社員に教わるのがつらい、未経験から始めるのが情けない。そう感じてしまうことは、ごく自然なこと。トップアスリートとしての誇りがあるからこそ、改めてゼロから学ぶ姿勢を持つことに抵抗を感じることもあるでしょう。
しかしながら、経験を積むことでしか見えない景色があることも事実。自分の可能性を狭めないためには、プライドという内なる敵と戦う必要もあるでしょう。
なお、企業側としては、アスリートが未経験であることを理解したうえで採用するケースが大半です。学ぶ姿勢と責任感さえあれば、企業はあなたを一流の社会人へと育成します。
バレーボールが教えてくれたビジネススキル
現役時代に培ったスキルは、必ずビジネスの世界で活かすことが可能です。ここでは、バレーボールのプレーや役割を起点に、営業職などに求められるスキルと重ね合わせながらご紹介します。
「繋ぐ」意識が生む高度なチームワーク → プロジェクトを推進する「連携力」
基本的にバレーボールは、レシーブ、トス、スパイクという一連の流れがなければ得点につながりません。それぞれの役割を理解し、バトンを正確につなぐことが、チームを勝利へと導きます。
この連携意識は、たとえば営業・設計・施工といった各部門が関わるプロジェクトでも不可欠な要素。「自分だけで仕事は完結しない」という感覚がしみ込んだバレーボール選手の思考は、企業活動における信頼構築の要となるでしょう。
「次の人が動きやすいように配慮する」「相手の得意なところを活かす」といった連携力は、会社全体の生産性を向上させます。
あなたの次のポジションは?セカンドキャリアの選択肢
選択肢1:バレーボールの専門性を活かす道
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Vリーグ機構やチームスタッフ
Vリーグ職員や特定チームのスタッフになることで、運営や広報、イベント企画などの多様な職種を経験できます。
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コーチ・監督・アナリスト
選手育成や戦術分析など、自身の経験を活かして後進を支える道です。
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バレーボール教室の運営、審判員
地域貢献や競技普及を目指す仕事としても注目されています。
選択肢2:培った身体能力や経験を応用する道
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体育教師
教育現場で子どもたちに運動の楽しさや大切さを伝える仕事です。
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スポーツトレーナー
身体の動かし方やリハビリ指導など、専門的な知識・ノウハウを活かせる分野です。
選択肢3:未経験の業界でポテンシャルを活かす道
競技とは異なる分野でも、アスリートが持つポテンシャルを確実に活かすことが可能です。特に営業職のように、チームで一つの目標を達成するスタイルの現場は、バレーボール経験者にとって馴染みのある景色となるでしょう。
現場・設計・事務と連携しながら案件を進めるスタイルは、まさにトスをつなぐ感覚と同じ。「元バレーボール選手だからこそ未経験から活躍できる」という業界・職種があることを知ることが、新しい一歩へのきっかけになります。
「営業=数字ばかりを見てガツガツとモノを売る仕事」と捉えられがちですが、実際は「人と信頼関係を築き、相手の課題に寄り添う」ことが営業の本質。この点でも、周囲を観察してチームプレーに徹してきたバレーボール選手には大きな強みがあります。
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セカンドキャリアを考えるとき、「自分には何もない」と感じてしまうこともあるかもしれません。しかし、バレーボールで積み重ねてきた経験こそが、社会で強く生き抜く力になることを、この記事を再読し改めて感じてください。
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新しい業界に挑戦する際には、大きな勇気が必要。しかし、かつて初めてコートに立っていたときのように、不安の先には成長があります。自分の強みを信じ、一歩を踏み出してみませんか?
※(2024年10月時点)