バスケ選手の引退後のセカンドキャリア
アスリートとして、幼いころからバスケ一筋で走り続けてきたあなた。引退後の人生を前に、ふと「自分にはバスケ以外に何ができるのだろう?」と立ち止まってしまうこともあるかもしれません。ご安心ください。バスケ経験は、ビジネスでも大いに力を発揮します。あなたのセカンドキャリアを考えるヒントを、このページで見つけてください。
元バスケ選手がセカンドキャリアで直面する「3つの壁」
元バスケ選手がセカンドキャリアを迎える際、主に3つの大きな壁にぶつかります。以下、心当たりのある方も多いでしょう。
壁1:「バスケしかしてこなかった」という思い込み
バスケットボールに今までの人生の大半を捧げてきたからこそ、「自分にはバスケしかない」と感じるのは自然なことです。周囲の同級生は企業でキャリアを積み重ね、社会人としての経験を重ねている中、自分はスポーツの世界一筋。すでに社会人としてバリバリと働いている同級生を目の当たりにし、「自分がバスケ関連とは違う仕事に就けるわけがない」と思い込んでしまうケースは少なくありません。
しかし、その思い込みこそが、新しい道への第一歩を遠ざけてしまう要因にもなることを、まずは理解してください。もとより、バスケットに注いできた時間の価値が「社会で活かせないもの」と誤解してしまう点も問題。バスケ競技のなかで磨いてきた力は、業種や職種を問わず、意外と容易に社会で通用するスキルへと変換できます。
まずは「バスケしかしてこなかった」は「バスケを通じて多くをスキルを培ってきた」という認識に切り替えることが大切です。
壁2:一般企業で通用するのかという不安
社会経験が乏しい、パソコンスキルが不安、言葉遣いやマナーにも自信がない…これらの類の悩みは、元アスリートに多く見られる共通点です。特にバスケットボールのように団体行動が中心だった競技においては、個人での事務処理やビジネスマナーに触れる機会がほとんどありません。そのため「果たして一般企業でやっていけるのだろうか?」という不安が常につきまとい、挑戦の一歩を踏み出せないまま月日だけが流れてしまう人もいます。
しかしながら、パソコンを含めた事務処理や社会人としてのマナーなど、それらスキルは後から学ぶことが難しくありません。大切なことは、今の不安に正面から向き合い、「だからこそ一歩踏み出す」という前向きな姿勢です。
多くの企業の中には、未経験者へ丁寧に各種のスキル教えてくれる研修環境も用意されています。勇気を持って一歩を踏み出せば、見える世界は急激に変わってくると思ってください。
壁3:何をしたいのか、何ができるのかが分からない
引退後はどの方向へ進めばよいのか?そもそも自分は何をしたいのか?が見えてこないという声も少なくありません。競技中心の生活では、セカンドキャリアや将来設計を考える機会が少なく、自分の適性や興味を見つける時間が取れなかった方が多いので、そのような感覚を覚えることも無理はありません。
そのような感覚に襲われ、将来に漠然とした不安を感じたときには、まず自分の過去を振り返ることから始めてみてください。どんな練習が好きだったか、どんな場面でチームに貢献できたか、誰かに感謝されたエピソードはなかったか。それらの小さな振り返りが、自分の得意なことややりがいの発見につながります。自己理解を深めることは、セカンドキャリアに向けた第一歩です。
バスケ経験はビジネスでこう活きる!
あなたが歩んできたバスケ経験は、ビジネス社会において大いに価値ある財産です。その財産の強みを自覚すれば、「バスケしかやってこなかった」という不安など吹き飛ばせるでしょう。以下では、その強みがビジネスの世界でどのように活きるのか、具体的に見ていきます。
目標達成能力 → 営業目標の達成意欲
試合ごとの勝利、シーズンを通じてのランキング、個人成績などの目標に向かって努力を積み重ねてきたバスケ選手。その経験は、営業職における数値目標への意識や粘り強さとして十分に活かされます。あなたが身に付けた「目標に向かって全力でやり抜く力」は、企業の営業職に求められる大きな強みの一つであることを自覚しましょう。
実際に多くの企業では、アスリートに限らず「目標に向かって行動できる人材」を高く評価します。営業活動では、短期・中期・長期の目標を立てて行動する力が不可欠。まさに、アスリートの思考法がフィットします。
強靭な精神力(レジリエンス) → 困難を乗り越える力
バスケに限らずアスリートには、ケガやスランプ、連敗などの様々な困難がつきもの。それでも前を向き、ひたすらトレーニングを積み続けられるその精神力は、営業の現場で活かされないわけがありません。営業の現場では、顧客から断られたり思うように成果が出なかったりなど、バスケと同様に様々な困難に直面します。
この困難を前にして「諦める」という発想が浮かばず、ひたすら前だけを見て努力と工夫を重ねる性質は、アスリートならではの貴重な能力と言って良いでしょう。
また、レジリエンスが高い人は、周囲のメンバーにもポジティブな影響を与えます。営業チームや部署全体の士気を高めるリーダー的存在として、社内では重宝される傾向があります。
チームワーク → 社内外との連携力
ポジションごとの役割理解と連携は、バスケットの要です。この経験は、他部署と連携したり、クライアントやパートナーと協力してプロジェクトを進めたりする際にも活かされます。ビジネス社会では、もちろん個人プレーも評価されますが、周囲と連携したチームとしての成果は、より高く評価される傾向があります。周囲との信頼関係を築きながら成果を上げていくアスリートの思考や行動は、そのままビジネス社会で活かされることでしょう。
元バスケ選手のセカンドキャリア、その選択肢とは?
元バスケ選手のセカンドキャリアに向けた道は、当然、一つではありません。バスケの専門性を活かす道、経験を応用する道、そしてまったく新しい業界への挑戦する道など、元バスケ選手にはさまざまな可能性があります。
選択肢1:バスケの専門性を活かす道
これまでの競技経験をダイレクトに活かせる道です。
- プロ・アマチュアチームのコーチや監督: 選手育成の場で自らの経験を後進に伝えることができます。
- Bリーグや関連団体の職員: 競技運営や普及活動など、裏方としてバスケ界を支える選択肢です。
- スポーツメーカーの社員: 製品開発や営業の現場で、バスケ競技の理解を活かした提案が可能です。
- 解説者やメディア関係: バスケの知見を言語化し、広く発信していく仕事です。
選択肢2:バスケ経験を応用する道
バスケ競技に直接関係しないものの、元アスリートとしての経験を活かせる仕事もあります。
- スポーツジムのトレーナー: フィットネス指導やパーソナルトレーニングなど、身体づくりの知識やノウハウが役立ちます。
- 学校の体育教師: 教育現場で子どもたちに運動の楽しさを伝えることができます。
選択肢3:全く新しい業界へ挑戦する道
最も勇気がいる選択肢かもしれませんが、可能性は無限。たとえば営業職では、アスリート出身者が持つ目標達成への情熱や折れない精神力、チームで動ける力などが高く評価される傾向があります。現役ラガーマンや元ラガーマンが大手飲料メーカーの営業として活躍していることは、周知の通りでしょう。競技を離れても、元アスリートとしてのあなたの中には、ビジネスで活かせる力が十分に宿っています。
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長きにわたりバスケに全力を注いできたあなただからこそ、新たなステージでも活躍できる可能性は十分にあります。今一度、これまでの競技生活で蓄積されてきた「自分の能力」を客観的に整理し、自信をもってセカンドキャリアへと向かってください。
株式会社タミヤホームでは、元アスリートの営業社員を積極的に採用しています。実際に社内で活躍している営業社員の9割はアスリート出身。競技は違っても、同じアスリートとして社員同士には深い共感があります。元アスリートという特性を活かしつつ働きやすい職場をお探しの方は、ぜひセカンドキャリアの候補の1つとして検討してみてください。
※(2024年10月時点)